本日のYoutube動画です!(ダイエット関連・女性向け)
動画詳細
20代女性の4人に1人が「痩せ」なほど、痩せ願望が広がる日本。体形のコンプレックスについて発信してきたプラスサイズモデルの吉野なおさんの元には、「保育園児の娘が『痩せたい』と言い始めた」という声も届くといいます。過度な「痩せ」に潜む健康リスクとは?
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日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか?
番組ハッシュタグ:#talkgender
00:00 日本人女性の異常な“痩せ”
05:01 女性の低体重/低栄養症候群=FUS
07:03 吉野さんの無理なダイエット経験
11:16 痩せ願望と自己肯定感
13:33 「痩せたら付き合うよ」と言われて
15:22 理想体重「45kg」の広がり
18:30 親世代の「痩せたね」が危険
22:06 吉野さんが痩せ願望を見直したきっかけ
24:56 肥満とスティグマ
27:10 保育園児も「痩せたい」と
29:15 商品やメディアの影響
33:44 一人一人違う見た目なことが当たり前
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#日テレ #ニュース
■糖尿病でも「食べて」と指導!?若者から高齢者まで「痩せすぎ」が問題に
報道局ジェンダー班 庭野めぐみ解説委員:
日本人の女性では痩せている人が多いということなんですが。
順天堂大学大学院 田村好史教授:
先進国の中で唯一、どんどん女性が痩せていて、世界的に見ても痩せが多い国と知られているのが日本なんです。例えば20代の女性でいうと、20%~25%ぐらいが痩せている。身長160センチで体重47キロとか、それを下回る人が4人~5人に1人いるということになっています。
庭野:先進国ではメタボリック・シンドロームで糖尿病や生活習慣病も問題になっています。痩せている人が多いのは、そういう点でいうといい感じもしますけれど。
田村:メタボって男性にすごく多くて、女性が少ない。適正に痩せていれば大丈夫なんですけれども、無理してダイエットすると、例えば月経が止まってしまったりとか、あるいはそれがもとで骨がもろくなってしまったりとか、貧血になって体調が悪くなってしまったりとか、どうも日本の場合は健康障害につながるケースが多いんじゃないかと、そんな議論が今されているんですね。
実はこのやせ願望って若い人だけの問題ではなくて、ご高齢の方でもやせ願望を持っている方が増えているんです。
ご高齢になって痩せていると転んですぐ骨を折ったりとか、最近では「フレイル」という言葉をご存知かもしれませんが、むしろ痩せている方が早くヨレヨレになってしまうんです。だから私たちは、ご高齢の糖尿病の方には、今は「もっと食べてくださいね」「体重増やしてくださいね」「炭水化物じゃなくてたんぱく質をしっかりとってください」という指導にどんどん変わってきています。それぐらい体重って、高齢者にとっても減らしすぎると良くないものなんですね。
■「固形物を食べると太るかも…」無理なダイエットで心も身体もぼろぼろに
田村:日本肥満学会が「女性の低体重/低栄養症候群=FUS」というものを、今年の4月にステートメントとして出しました。背景には、日本で糖尿病とか肥満に効く薬が痩せる必要のない若い女性にかなり広がってきていて、そもそも「痩せると危ないよ」ということを全然みんな知らないということがあります。
庭野:吉野さんはこうした動きはどう捉えていますか?
プラスサイズモデル・エッセイスト 吉野なおさん:
今まで日本肥満学会と聞くと、「肥満はいけない、痩せろ」って言われるイメージだったんですけど、その肥満学会がこういうふうに「痩せすぎが良くない」って提唱してくださったのがすごく新しい流れだと思います。
私は30キロ痩せたんですね。すごく無理な痩せ方をして。当時、自分の健康についてあんまり考えていなくて、「とにかく体重が減っていればOK」と考えていたので、調子が悪いけどごまかしていました。
庭野:30キロというのは、具体的にはどういうふうになさったんでしょう?
吉野:決して真似はしないでほしいんですけど、最初は炭水化物を抜いたりとか、おそばを食べるとかいう感じだったんですけど、だんだん「固形物を食べると太るかも」という考えになっていって、飲み物だけとか、0キロカロリーのゼリーでごまかしたりとか。
食べないで1日いられたら、すごく何か満足感があり、“できている”みたいな感じで思い込んでいました。
庭野:メンタルへの悪影響はお感じになりましたか?
吉野:やっぱりずっとイライラしていましたし、体重と食べ物で頭の中がいっぱいに。友だちとも食事に行けないとか、自分が今日は食べないって決めていたのに、会社の人に誘われて行かなきゃいけないってなっちゃうと、「後で走らなきゃ」とか考えて、それがストレスになっちゃったりして。メンタルがギリギリでしたね。
■日本人の過度な「痩せ願望」は自己肯定感が低いから?
庭野:ただ痩せたいというだけじゃなくて、自己肯定感が低い状態とか、そういう影響を感じましたか?
吉野:そうですね。子どもの時から「自分には特技がない」って思っていて。ダイエットをして痩せた時に、周りの人が「すごい!」って褒めてくれると、「嬉しい」「認められた」って思って。「もっと食べないようにしたら、もっと痩せるかも」と考えて、どんどんはまっていっちゃった感じですね。
田村:昔から「日本人は自己肯定感が低い」と世界的にもよく言われていると思うんですよね。自己肯定感が低いので、上げるためにはどうしたらいいか?とみんないろいろ考えてらっしゃると思うんです。そのうちの一つが「体重」になってきているんじゃないのかなと思っています。
あともう一つは、日本って美に対して「努力して手に入れる」「インチキしちゃだめだ」みたいな厳しさありますよね。体重って誰でも減らせるんですよ。食べなければ減るから。だから「何でできないの?」みたいなふうになりやすいものだと思うんですよね。それでどんどんはまっていく人が多いのかなと。
庭野:吉野さんは、今は「自分らしくある」というお考えだと思うんですけれど、どのように切り替わっていったんでしょうか。
吉野:私の場合は25歳~26歳の時にとあるアルバイトをしていたんですけど、たくさんの人のプロフィール写真を見る仕事をやっていて。本当に一人一人顔も姿形も全然違いました。
私はそれまでぽっちゃりしてる女性って「不幸」とか「だらしない」とかいう考えがあったんですけど、笑顔で写っているぽっちゃりした女性がいて、「もしかして体形と幸せかどうかって関係ないのかもしれないな」と。
小さい頃から自己否定をしてきた人生だったので、自分の体とか自分の存在を一回受け入れてみたらどんなふうになるんだろうなと考え始めて。そこから、どんな時に自分を嫌いになっているか?とか、ダイエット情報を見ると良くないとか、痩せた時に着ていた服をずっと取って置いているのがプレッシャーになっているなとか気づいて、どんどん整理していきました。
■保育園児も「痩せたい」と…体形への偏見を変えるには
田村:痩せって褒め言葉で使われますよね。日本の中では。「痩せて良かったね」「痩せて綺麗になったね」とか、何気なく褒め言葉で使っていると思うんですけれども、これが結構今危ないんじゃないかと。
それを裏付けるような研究が私たちのグループでもされているんですけれども、小学校1年生の女児の大体3割ぐらいが既に「痩せたい」と思って、小学生で6年生になると5割ぐらいになってきます。
入学の前から、色んなところから「痩せた方がいい」と刷り込まれているんじゃないかと。
庭野:例えばテレビを見ながら「この俳優さん痩せたよね」とかいう一言が、実は刷り込みに繋がるとか。
田村:何気ない一言って結構子どもの価値観を決めるものだと、親世代が認識しないといけないんじゃないかな。
庭野:吉野さんはSNS発信などもなさっていますが、若い方や子どもさんとか、反応はどうですか?
吉野:ある保育園児の娘さんが「痩せたい」とお母さんに言い始めて「どうしたの?」ときいたら、保育園の先生が痩せた子を褒めると。それを見て「私も痩せたい」って言い始めちゃったらしくて。やっぱり大人の影響ってすごく強いんですね。
広告とかでも、痩せている女性ばかりが活躍しているので。例えばメガネとか、体形と関係ないものでも(モデルが)痩せている方であるなど、あたかも太っている人が存在していないような世界に見えてしまうことがあります。実際には世の中にいろんな体形の人がいるので、そういうところをもっと見直していきたいですよね。
本当に人って一人一人違う見た目なことが当たり前なので、「ああいう人になりたい」「こういう人になりたい」とか若いときは考えがちだと思うんですけど、自分のオリジナルの人生を歩むことが一番大事なので。
痩せに囚われていた時は、すごく人生が狭くて、ほかのことを考えられなかったんですけど、自分を受け入れることによって世界が広がったので、他人を受け入れられるようになったりしていたので、他人も受け入れ、自分も受け入れみたいな感じに、みんななっていくといいなと思います。


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